『あえて数字からおりる働き方 個人がつながる時代の生存戦略』(尾原 和啓)のまとめ
この本の著者は尾原 和啓という方で、googleや楽天など様々な有名企業をで働いた経験のある人です。
他にも『モチベーション革命』(幻冬舎)という本も書かれています。
この本には人にギブしたほうが自分の成長にも役立つので、ギブしたほうが良いと書かれています。
人にギブできるものは他の人にはない視点なので、好きなことを追求していく。
自分の好きなことを見つけて、それをギブできるようにする方法が印象的でした。
そのあたりをまとめてみようと思います。
ギブするとき相手を見る視点
相手に何をギブしたら喜ばれるのか。
相手の欲しいものを理解するため、心に響くように伝えるため相手を3つの軸で分類する。
- 論理型か感情型
- 新規型か権威型
- トレンド型かタイムレス型
1はそのまま。
論理型なら数字や根拠を示して、感情型なら共感する。
2は日本で初めてのものが良いか、すでに色んな場所で使われていて実績があるといったほうが良いか。
3は流行のサービスが好きか、長く続くサービスが好きか。
こんな軸で人を見て、相手が欲しがっているものをギブすると喜ばれます。
自分から遠くのものを掛け合わせる
私達ににとって当たり前のものを、別の人に教えるだけで価値がある。
例えば、東南アジアではウーバーで美容師などを配達するサービスがあります。
日本では人を配送するサービスなど1部界隈でしかありません。
これを日本に持ってくるだけでイノベーションになります。
逆に、日本では当たり前のものでも、それが当たり前でない国があります。
このように、自分にとって当たり前のものを人にギブすることで価値が生まれることがあることは印象的でした。
ネットでメールしても帰ってくるのは20通中3通
ネットで上手くやっていくための考え方。
メールの返信率はこんなものなので、メールを送ってスルーされてもそんなに気にすることではありません。
同じように、メールが来ても返信しなくても良い。
こう考えると、行動を起こすハードルが下がった気がします。
好きなことをギブする
好きなことをギブするには、まず好きなことを見つける。
好きなことの見つけ方の1つは、優秀な起業家が持っている考え方で「エフェクチュエーション」というものです。
方法1.手の中の鳥を育てる
なりたいもの、憧れているものを直接目指すのではなく、自分がすでに持っている魅力に気付き、育てる。
魅力に気づくには、自分を端的に表すキャッチコピーを作るべき。
方法2.安全な道から外れる
絶対に安全な道ではなく、失敗してもリカバリーできるぐらいのリスクを取って行動する。
失敗の中から自分の強みを見つけられるかもしれないため重要なことです。
これからの時代を生き抜くのに必要な考え方
- 地図ではなくコンパスを持つ
- 教育ではなく学習
変化が大きい時代では、目的地に行くための方法や、目的地そのものが変化します。
そのため、目的地までの正確な地図ではなく、どの方向に進めばあなたが行きたい場所へたどり着けるか知るためのコンパスが役立ちます。
そして、コンパスを研ぎ澄ませるには教育ではなく学習が重要です。
なぜかと言うと、教育というのは目標が決まっている社会に適応するためのものだったからです。
目標が決まっていない時代では、自分で課題を作り出し解決する方法を見つける学習の方が役立ちます。
まとめ
最近は、「やりがい」とか「好きなことで生きる」などと言われています。
そんなときにこの本を読むことで、好きなことの探し方や使い方の1つの選択肢が知れます。
- 好きなことをギブする
- 好きなことを探すために「エフェクチュエーション」を使う
- ギブするために相手を知る
そのための方法がこの本から学べます。
他にも、情報の上流を探す方法。
それを応用して、有名になる店を見つける方法など、自力ではなかなか思いつけない手段が書かれているので、気になったら読んでみてください。
同じ著者の『モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書』では30代以下のモチベーションについて解説されています。